ニューイヤーコンサート

ティーレマン指揮 ニューイヤーコンサート 2024年

拡大 C. ティーレマン指揮 ニューイヤーコンサート 2019年 © Wolf-Dieter Grabner

2024年1月1日、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートは、ウィーン楽友協会でマエストロ・クリスティアン・ティーレマンの指揮で行われます。ウィーン・フィルと緊密な関係を築いているクリスティアン・ティーレマンは、2019年に続き、2回目となるニューイヤーコンサートを指揮します。

ニューイヤーコンサート2024年は世界の90ヶ国以上で放送され、多くの方々にテレビでお楽しみいただきます。

ニューイヤーコンサート2024年のプログラム

ニューイヤーコンサート 2024年

2024年1月1日(月)
ウィーン楽友協会 大ホール、ウィーン、オーストリア

クリスティアン・ティーレマン

クリスティアン・ティーレマンは、2012年・2013年のシーズン以来、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者を務めています。ベルリン・ドイツ・オペラ、ゲルゼンキルヒェン、カールスルーエ、ハノーファー、デュッセルドルフでの音楽活動を経て、1988年にニュルンベルクにて音楽総監督に就任しました。1997年に生まれ故郷のベルリンに戻り、2004年までベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督を務めたのち、2011年までミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団で音楽総監督を務めました。シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者を務める傍ら、2013年から2022年までザルツブルク復活祭音楽祭の芸術監督を務めました。2023年9月にクリスティアン・ティーレマンは、ダニエル・バレンボイムの後継者に任命されました。ベルリン国立歌劇場の音楽総監督には、2024年・2025年のシーズンに就任します。

拡大 C. ティーレマン © Wolf-Dieter Grabner
  • ベルリン / ドレスデン / バイロイト

    クリスティアン・ティーレマンは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とは緊密な協働関係にあります。彼は、2000年の夏にデビューして以来、毎年、バイロイト音楽祭で客演を重ね、新たな基準を打ち立てるような解釈により同音楽祭に多大なる影響を及ぼしています。バイロイト音楽祭の音楽顧問を5年間務めたのち、2015年6月に音楽監督に就任しました。さらに、ヨーロッパ、アメリカ、イスラエル、そしてアジアなどの主要なオーケストラからの招聘により客演しています。

    ティーレマンは、過去のシーズンにおいて、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、ベートーヴェンといった作曲家の生誕を記念する公演において大いに寄与しました。同時に、バッハからヘンツェ、リーム、グバイドゥーリナまで、幅広い音楽作品をドレスデンおよびツアーでのプログラムで取り上げて、探求しています。最近では、ゼンパーオーパーでの≪ナクソク島のアリアドネ≫、≪カプリッチョ≫、≪アイーダ≫の新制作に携わり、ザルツブルク復活祭音楽祭では、≪ワルキューレ≫、≪トスカ≫、≪ニュルンベルクのマイスタージンガー≫、そして≪ローエングリン≫などの作品を指揮しました。

  • ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との共演

    クリスティアン・ティーレマンは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とは、2000年から緊密な協働関係にあります。2019年には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートを初めて指揮しました。ティーレマンは、ウィーン楽友協会での定期演奏会やザルツブルク音楽祭、日本、中国、ヨーロッパ、アメリカでのコンサートツアーでもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と定期的に共演しています。

  • 録音

    ベートーヴェン交響曲全集の一つの決定盤を完成させたのち、ティーレマンとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大しているあいだにも、2024年のブルックナーのメモリアルイヤーに向けて、ブルックナーの全交響曲の録音に取り組み始めました。2023年の秋にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の録音の歴史において初めてとなるブルックナー交響曲全集(全11曲)がリリースされます。

    クリスティアン・ティーレマンのUNITEL専属アーティストとしてのディスコグラフィは、幅広さに富むものです。最近のシュターツカペレ・ドレスデンとの録音プロジェクトでは、アントン・ブルックナーやロベルト・シューマンの交響曲、アルノルト・シェーンベルクの≪グレの歌≫、そして数々のオペラ作品が取り上げられました。

  • 表彰

    クリスティアン・ティーレマンは、ロンドンに所在する王立音楽院の名誉会員、ドレスデンに所在するドレスデン国立音楽大学(ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学)の名誉教授です。また、ワイマール・フランツ・リスト音楽大学およびベルギーのルーヴェン・カトリック大学から名誉博士号を授与されています。2003年には、ドイツ連邦共和国功労勲章を受章しました。2015年5月には、ライプツィヒに所在するリヒャルト・ワーグナー協会よりリヒャルト・ワーグナー賞を、2016年10月には、ゼンパーオーパーよりトラスト賞を受賞しました。2022年4月には、ザルツブルク州より栄誉賞を、同年7月にはザルツブルク市より紋章が刻印された金のメダルを授与されました。クリスティアン・ティーレマンは、グラウパに所在するリヒャルト・ワーグナーにゆかりのある場所などを総称する「リヒャルト・ワーグナー・シュテーテン」の後援者です。彼が手がけた録音は、数々の賞に輝いています。

ラデツキー行進曲のウィーン・フィル版

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで、ヨハン・シュトラウスの《ラデツキー行進曲》op. 228が初めて演奏されたのは、1946年1月1日のことでした。ウィーン・フィルのアーカイヴ所蔵の資料によれば、ヨーゼフ・クリップスが指揮したこのコンサートにおいて、《美しく青きドナウ》の前の最初のアンコール曲として演奏されたそうです。

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ニューイヤーコンサートのフラワーアレンジメント

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン市営庭園との協同によるウィーン楽友協会のフラワーアレンジメントは2015年から行われています。

ニューイヤーコンサートに間に合うように、マスターフローリストは、すでに12月27日に仕事に着手し、オーストリアの園芸家や花屋と協力して、ウィーン楽友協会の「黄金のホール」を花の海で輝かせます。

ニューイヤーコンサートのチケット情報

年末年始の伝統となっているジルヴェスターコンサート及びニューイヤーコンサートのチケットは、大変多くのお客様よりご所望いただいているため、チケットは、年の始めにウィーン・フィルのウェブサイトの方で抽選販売をさせていただきます。