ニューイヤーコンサート

バレンボイム指揮 ニューイヤーコンサート 2022年

拡大 D.バレンボイム指揮 ニューイヤーコンサート 2014年 © Terry Linke

2022年1月1日、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートは、ウィーン楽友協会でダニエル・バレンボイムの指揮で行われます。1965年以来ウィーン・フィルと共演し、緊密な関係を築いているダニエル・バレンボイムは、2009年、そして2014年に続き、3回目となるニューイヤーコンサートを指揮します。

ニューイヤーコンサート2022年は世界の90ヶ国以上で放送され、多くの方々にテレビでお楽しみいただきます。

ニューイヤーコンサート2022年のプログラム

チケットをご購入いただいたお客様へ

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、誠に遺憾ながら、この度急遽施行された新型コロナウイルス感染拡大防止対策のガイドラインに基づき、2021年/2022年のプレヴューコンサート、ジルヴェスターコンサート、ニューイヤーコンサートにご来場頂けるお客様の人数をやむなくそれぞれ1000人までとさせて頂くことになりました。この制限に加えて「2G+ルール」の適用により、新型コロナ感染症から回復したことを証明する治癒証明書あるいはワクチン接種証明書(2回)、さらにPCR検査の陰性証明書(検体採取から48時間以内)を提示し、FFP2マスクの着用義務を履行して頂けるお客様にのみご来場頂けることとなります。

楽団長のダニエル・フロシャウアーより:「この感染拡大防止対策を講じることにより、運営全般においては特別な努力が必要とされ、お客様には多大なるご理解とご協力をお願い申し上げることになりますが、この度のニューイヤーコンサートを再びお客様ご来場のもと行えることを楽団一同嬉しく思っております。座席数の削減によりご来場頂けなくなってしまったお客様のお席は、2022年/2023年の公演への振替をいたします」

  • 振替対象となるチケットについて

    2021年/2022年のプレヴューコンサート、ジルヴェスターコンサート、ニューイヤーコンサートのバルコニー席、およびギャラリー席のチケットをお買い求め頂いたお客様のチケットは、2022年/2023年のプレヴューコンサート、ジルヴェスターコンサート、ニューイヤーコンサートへの振替を行います。

    振替は自動的に行われますので、お客様の方でご対応いただくことは一切ございません。

    ご注意ください:
    すでに受け取られた2021年/2022年のプレヴューコンサート、ジルヴェスターコンサート、ニューイヤーコンサートのバルコニー席およびギャラリー席のチケットは無効となります。

  • FFP2マスク

    楽友協会の建物内および公演中(プレヴューコンサート、ジルヴェスターコンサート、ニューイヤーコンサート)は、FFP2マスクの着用が義務付けられております。

    マスク着用義務を免除する医師の診断書も例外的に無効となります。誠に申し訳ありませんが、マスク着用義務を履行することが困難なお客様はご来場をご遠慮くださいますようお願い申し上げます。チケットはご返金の手続きをさせて頂きます。

    ご理解のほど宜しくお願い申し上げます。

ニューイヤーコンサート 2022年

2022年1月1日(土)
ウィーン楽友協会 大ホール、ウィーン、オーストリア

指揮者: ダニエル・バレンボイム

曲目: ヨーゼフ・シュトラウス、ヨハン・シュトラウス2世、ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世、エドゥアルト・シュトラウス、カール・ミヒャエル・ ツィーラー

ダニエル・バレンボイム

ダニエル・バレンボイムは、現代の最も重要な芸術家の一人に数えられています。ピアニスト及び指揮者として、ヨーロッパ及び世界各国の主要な都市で活躍し、数々の重要なプロジェクトの発起人として世界の音楽シーンに多大なる貢献を果たしています。

拡大 D. バレンボイム © Richard Schuster
  • 始まり

    ダニエル・バレンボイムは、1942年にブエノスアイレスで生まれました。5歳で最初のピアノのレッスンを受け、7歳で最初の公開演奏会をブエノスアイレスで行うと、1952年に両親とともにイスラエル国へ移住しました。11歳の時に、ザルツブルクで行われたイーゴリ・マルケヴィチの指揮法のマスタークラスを受講しました。その1年前にはウィーンとローマでピアニストとして国際的なソリストデビューを果たしました。以来、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、南アメリカ、オーストラリアそして東アジアで定期的にコンサートツアーを行っています。

  • シカゴ / ミラノ / ベルリン

    1967年にロンドンでフィルハーモニア管弦楽団との共演により指揮者としてデビューを果たすと、ダニエル・バレンボイムは世界中のトップ・オーケストラから招聘されるようになりました。1975年から1989年までパリ管弦楽団首席指揮者、1991年から2006年までシカゴ交響楽団音楽監督を務めました。1973年にはエディンバラ音楽祭でオペラ指揮者としてデビューし、1981年から1999年までバイロイト音楽祭で指揮しました。

    ダニエル・バレンボイムは、1992年からベルリン国立歌劇場の音楽総監督を務めています。2000年秋には、ベルリン国立歌劇場附属管弦楽団により終身音楽監督に任命されました。ダニエル・バレンボイムとベルリン国立歌劇場附属管弦楽団はオペラ・コンサートの演目・曲目において大作や交響曲全集を完成させ、ベルリンをはじめとする世界の重要な音楽都市で公演しました。古典派・ロマン派のレパートリーのほかに、近代・現代音楽の作品にも繰り返し取り組んでいます。

    2007年にダニエル・バレンボイムは「スカラ座のマエストロ」としてミラノ・スカラ座との緊密な協働を開始し、2011年から2014年までこの世界的に有名な歌劇場の音楽監督を務めました。

  • ダニエル・バレンボイムとウィーン・フィル

    ダニエル・バレンボイムは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の歴史において特別に重要な位置付けにあります。

    指揮者としてのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との共演は1989年に始まりました。ピアニストとしては、すでに1965年に最初の共演を果たしています。その頃から、バレンボイムは、2回のニューイヤーコンサート(2009年、2014年)、夏の夜のコンサート(2009年)、定期演奏会、客演・ツアーのコンサートなど数多くのコンサートを指揮し、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演してきました。

    ダニエル・バレンボイムとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、長年にわたる実り豊かな芸術上のパートナーシップのみならず、偉大なる友情でも結ばれています。ダニエル・バレンボイムは、新型コロナウイルスによるロックダウン解除後初となる2020年6月の楽友協会でのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを指揮しました。

  • 若手音楽家の育成

    1999年にダニエル・バレンボイムは、パレスチナ系アメリカ人の文学研究者エドワード・サイードとともにウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団を結成しました。イスラエルやアラブ諸国の若手音楽家で組織されたこの楽団とともに、バレンボイムは毎夏重要な音楽都市で演奏旅行を行っています。

    2015年から、主に近東の才能のある若手音楽家は、ダニエル・バレンボイムの更なるイニシアチブによりベルリンに創設されたバレンボイム・サイード・アカデミーで学んでいます。2016年の秋には、ベルリン国立歌劇場の収蔵庫を修繕・改築した建物で学ぶ定員90名の学生のために、音楽と人文学に重きを置くこのアカデミーに4年制の学士課程が設置されました。この建物には建築家フランク・ゲーリー設計によるホール「ピエール・ブーレーズ・ザール」(音響:永田音響設計)が設立され、2017年3月からベルリンの音楽生活を豊かなものにしています。

  • 出版 / 受章

    ダニエル・バレンボイムは、ドイツ連邦共和国大功労十字章、大英帝国騎士勲章、レジオンドヌール勲章を受章し、国連の平和大使に任命されています。オックスフォード大学からは名誉博士号を授与されました。

    著書に自伝 A Life in Music(初版は1992年、新版は2002年)、Parallels and Paradoxes: Explorations in Music and Society(エドワード・サイードとの共著、2004年)、Everything is connected: Power of Music(2008年)、Dialoghi su musica e teatro – Tristano e Isotta [音楽と楽劇に関する対話 トリスタンとイゾルデ](パトリス・シェローとの共著、2008年)、La musica è un tutto [音楽は一にして全](2012年)があります。

ダニエル・バレンボイムに関する詳細情報についてはこちらをご覧ください:www.danielbarenboim.com​​​​​​​

ラデツキー行進曲のウィーン・フィル版

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートで、ヨハン・シュトラウスの《ラデツキー行進曲》op. 228が初めて演奏されたのは、1946年1月1日のことでした。ウィーン・フィルのアーカイヴ所蔵の資料によれば、ヨーゼフ・クリップスが指揮したこのコンサートにおいて、《美しく青きドナウ》の前の最初のアンコール曲として演奏されたそうです。

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ニューイヤーコンサートのフラワーアレンジメント

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン市営庭園との協同によるウィーン楽友協会のフラワーアレンジメントは2015年から行われています。

ニューイヤーコンサートに間に合うように、マスターフローリストは、すでに12月27日に仕事に着手し、オーストリアの園芸家や花屋と協力して、ウィーン楽友協会の「黄金のホール」を花の海で輝かせます。

ニューイヤーコンサートのチケット情報

年末年始の伝統となっているジルヴェスターコンサート及びニューイヤーコンサートのチケットは、大変多くのお客様よりご所望いただいているため、チケットは、年の始めにウィーン・フィルのウェブサイトの方で抽選販売をさせていただきます。